女性行員の私が銀行を辞めたいと思った10の理由

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就職活動をしている女子学生や他の業種に就いておられる方から憧れられることの多い銀行員という職業。

ですが、入行前の華のあるイメージとは違って、実際はあまり恵まれない環境で仕事をしている方もたくさんいらっしゃるので、銀行を辞めたいと考えている銀行員も少なくありません。

なんで花形の職業とも言われる銀行を辞めたいと思うようになってしますのでしょうか?

就職氷河期を乗り越えてメガバンクに入行した私自身が、銀行を辞めたいと思った10の理由をご紹介します。

女性行員の私が銀行を辞めたいと思った10の理由

1.お客さまよりも監査やモニターを優先させる

銀行はお金を扱っているからこそ、監査は頻繁に入りますし、接客応対も重要視されているからこそ、窓口モニターの評価も重要な表彰項目になっています。

しかし、どこの支店でも、監査の日はどんなに店頭のお客さまが待つことになったとしても、監査資料を提出するために行員の人数を割かなくてはならないですし、モニターが入店すると、他のお客さまはそっちのけで、モニターを最優先にして対応します。

これでは何のための監査なのか?何のためのモニターなのか?本末転倒です。

本当の意味でお客さま最優先に出来ない日が多く、心苦しいことばかりでした。

2.一般職なのに総合職のような営業目標がある

一般職として入行していても、クレジットカードやカードローンの獲得件数や、インターネットバンキングの契約件数の目標があるのは今では常識です。

窓口に出ている担当者は、接客応対だけではなく、積極的にお客さまに声をかけて、保険や投資運用商品のセールスもしなくてはなりません。

事務職として入行したはずなのに、目標と言う名のノルマを課せられ、どうやったら達成出来るのかを考えなくてはならないのです。

どうしてもノルマ達成が難しい時には、自らカードローンを申し込んだり、家族にお願いしたりする行員もいます。

営業をするために一般職を選んだのではないのに・・と思っているのは私だけではないはずです。

⇒銀行員に与えられるきついノルマ厳選8つ

3.営業中は殺伐としていて、トイレにも立てない

入行して初めて支店に行った時、その殺伐とした雰囲気に驚いたことを今でも覚えています。

各々が自分の業務に集中している為、その途中で話しかけることはタブーですし、電話も取次げません。

口調もかなり厳しい人が多く、ピリピリとした緊張感が漂っています。

また、テラーはとにかく来店するお客さまをお呼びして、お待たせしないようにすることが重要なので、なかなかトイレにも立てません。

幸か不幸か、そのお陰でトイレを我慢するのが得意になりました。

⇒銀行の窓口(テラー)の仕事が辛いと思っている女性は多い

4.10年目までは、新入行員と同じくらいの低給与

一般職の女性は、10年目くらいまで給料がほとんど上がりません。

ただ、給与水準は新入行員とほぼ同じなのに、任される仕事はどんどん増え、責任も大きくなります。

正直なところ、本当に割に合わないと思うことが多々ありました。

また、私が働いていた支店は、事務表彰で全国一位の成績を取ったこともあるのですが、その時もボーナスがたった4000円上乗せされただけでした。

あんなに頑張ったのに、たったの4000円かと思うと切ない気持ちでいっぱいでしたね。

10年目くらいになって管理職になる試験に合格すると、ようやく100万円程、年収は上がってきますが、それまで耐えられる銀行員が果たして何人いるかは疑問です。

また、他の企業で働いている10年目の人と比べると、決して高いとは言えない給与水準なので、辞めたいと思う銀行員が増えるのも無理はありませんね。

⇒銀行員の給料、ボーナス事情、平均年収ランキング

5.飲み会や支店旅行の時のセクハラが横行

発令が出る度に何度も行われる歓送迎会や、支店全員が参加する一泊二日の支店旅行では、セクハラに悩まされる女性銀行員が多いです。

飲み会の時は「上席の隣には若い女の子が座る」という暗黙のルールが出来ていて、私が仕事で遅れて参加した時も、上司の隣の席がきちんと空いていたことがありました。

ちょっとしたボディータッチは当たり前で、腕を組んでくる上司や、手を握ってくる上司もいます(泣)

また、旅行に行く時のバスの席も、男女が必ず隣同士になるように仕組まれていましたし、更に、旅行の時は余計お酒も入っているので、宴会場の前のステージで若い女子行員だけがダンスを踊らされたこともあり、とても嫌な思いをしました。

6.土日でもイベントへの参加が強制されている

最近はそれぞれの支店が地域のイベントに参加することを本部が推奨していて、土日もよく駆り出されます。

商店街の清掃、お祭り、マラソン大会などがその例です。

断れない雰囲気を作りだされた上で、「有志」として参加しているので、休日、支店に行っているにも関わらず、休日出勤扱いにはならないですし、もちろん無給で、振替休日もありません。

休日くらい、ゆっくり休ませて欲しいというのが銀行員の本音じゃないでしょうか!?

7.サービス残業をさせられても、上司は見て見ぬふり

毎期ごとに、残業時間の目標を立てると、それは必ず守らなくてはなりませんが、何か突発的な仕事が発生し、どうしてもその目標の残業時間を越えてしまいそうな時には、サービス残業をするしかありません。

朝早く行ってパソコンの電源をつけずに仕事をし、夕方の定時になるとパソコンの電源を切って仕事を続けます。

パソコンをつけていると、勤務しているものとしてみなされるので、申請しなくてはいけないからです。

上司にこのような状況を訴えたことが何度かありますが「サービス残業はしないように!」と言うだけで、見て見ぬふりをしているのです。

好きで残業をしている人は誰もいないのに、残業代さえ支払われないのは納得が出来ません。

8.人員は減らされる一方、目標は厳しくなる

不景気が影響しているのか、人員はどんどん削減されます。

私が入行した時には13人でやっていた仕事は5年後には6人で回さなくてはならない状況に陥っていました。

元々の半分以下の人数で仕事をしている一方で、課される目標はどんどん厳しくなり、目標が達成できそうにないと、その目標というノルマを達成するためにどうするのか?という大々的な会議が開かれてしまって、更に余計な時間が割かれてしまうので、本当に死に物狂いで仕事をしていました。

本来は1時間のお昼休憩ですが、15分くらいしか休憩できないことも珍しくありません。

9.実際の仕事ではない業務がたくさんある

営業時間内は、お客さまの応対を最優先で行わなくてはなりませんし、窓口が閉まった後も、伝票を精査し、限られた時間の中で必死に業務を片付けます。

ですが、銀行業務以外にも行わなくてはならないことがたくさんあります。

例えば、私の支店では支店長の思いつきで「掲示板委員会」というものが作られ、私もそのメンバーに選ばれました。

この委員会は支店内の廊下に、行員同士のコミュニケーション向上を目的とした「掲示板」を運営することになっていました。

新しく支店に異動してきた人のプロフィールを掲示したり、支店にまつわる「マメ知識」を掲示したりするものです。

もちろん、通常業務が終わった後に作業することになるので、サービス残業をして打ち合わせをし、掲示物を作成していました。

この掲示板を見て、喜んでいるのは発案者の支店長だけで、他の行員は気にも留めていなかったので「一体何のためにサービス残業しているのか?」と思うと、悔しくてたまらなかったですね。

10.未婚のお局さんが沢山いて、嫌みを言われる

銀行の一般職で働いている女性の中には、いわゆる「お局さん」と言われるような、未婚で40歳以上の女性がたくさんいます。

仕事は後輩に任せきりで、営業時間中もパソコンでネイルサロンの予約をしていたり、女子会のお店を選んでいたりします。

また、自分より年下の人の結婚報告があると、嫌みを言ったり、明らかに無視をしたりすることもありました。

支店長が、そのお局さん達より年下だった時は、誰も注意する人がいなくて、本当に好き勝手やっていました。

⇒銀行の厳しい上下関係とイジメ※女性のイジメは超陰湿

銀行員の仕事に対して入社する前とのギャップを感じ、銀行から転職、退職する行員が後を絶ちません。

メガバンクでは3年で3割~半数近くが辞めてしまうことから考えても、銀行業務がいかにきついかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

銀行を続けるにしても、辞めるにしても、これからの自分の身の振り方をしっかりと考えていかなければなりません。

⇒メガバンクからの転職を成功させる5つのポイント

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