銀行員から転職をした時に、新しい会社の人から
「銀行員辞めてまでこの職場に来て、本当に後悔していないの?」
と聞かれる事って珍しくありません。
退職後だけでなく、現在銀行を退職しようと考えている人にも「退職した後に辞めてしまって後悔しないか?」という不安は常について回ります。
確かに、仕事を辞めるというのは、人生においても大きな決断となるので「本当に退職してしまってもいいのか!?」という不安や疑問がつきまとうのは当然ですが、実際に銀行からの退職を経験した立場から言わせていただくと、全く後悔はしていません。(※強がって言っている訳じゃありませんよ?)
早期に銀行を退職しても後悔しない理由を本音で言わせていただきます。
銀行を退職しても、後悔しない最大の理由は?
銀行を退職した人が一番感じるのは
「驚くほど細かかった事務作業や、厳しいルールに縛られなくなる開放感」です。
そして、この開放感こそ、銀行を退職しても後悔しない最大の理由になります。
- 一文字書き間違えただけで、お客さまの訂正印を頂く為に、半日かけて遠方まで出向く
- 監査が入る度に、書類の見直しの為に薄暗い地下金庫にこもる
このようなことに時間を取られないで済むだけでも、銀行を退職したことに対して「良かった」と実感することが出来ます。
銀行からの転職を考えている人の多くは、こういった無駄な時間や手続きに関するストレスを抱えている人が多いです。
いくらルールとはいえ「馬鹿みたいだな」と思っていた細かい決まりがなくなるだけで、ストレスも軽減されるし、新しい会社で銀行員時代の無駄だと思える業務に時間を使わなくて済むと思うと、銀行を辞めたことに対する後悔は感じません。
銀行を退職すると貯金が増える
銀行員の給料は、他の職業よりも比較的高いとされてるので、退職・転職をすると収入が下がると思われがちです。
確かに、銀行からの転職の際には、給料アップを狙うのは難しい可能性はありますが、出費が減る分、貯金にあてられる割合が増えるので、そういった意味でも、銀行を退職することに対する後悔はゼロだと言えます。
銀行で働いていると、頻繁にある異動の度に「歓送迎会」が開催され、終電を逃してしまうと更にタクシー代もかかってしまいます。
また、同僚の転勤や入籍、出産のタイミングではお祝いの品を送るなどして、地味に出費が重なるのも事実です。
転職をすると、銀行員時代の会社関係の出費がいかに多かったかを実感させられますし、その分を貯蓄に回すことが出来るので、経済的にも後悔することは全くありません。
出世レース、ノルマなど、プレッシャーからの解放
銀行員はノルマなどの「数値目標」と切っても切り離せない関係にありますが、常に数字を追いかけている生活は、苦しみとの戦いでもあり、精神的なストレスも負担が大きいです。
また、自分の成績が顕著に「出世」という形で表れてくるので、周りからのプレッシャーは並大抵のものではありません。
銀行員の中には、ノルマや目標に悩まされる夢を見て、うなされた経験がある人も少なくないくらい、精神的なプレッシャーを感じながら仕事に励んでいるのです。
果たして、こんなに辛い思いをしてまで、銀行で働き続ける必要はあるのでしょうか?
銀行を退職すれば、プレッシャーから一気に解放されるし、夢でうなされることもなくなります。
銀行を退職することで「後から後悔するのではないか?」と心配される方が沢山いるのも分かりますが、こんな毎日を過ごしていたら、いつかは限界が来ます。
もちろんご家族のこともあるので、退職後の生活を考えて転職に踏み切れないというのも重々分かりますが、もう少し”今”の現状を充実させていくことも10年20年先を考えた場合には重要になってくるんじゃないでしょうか。