無性に会社に行きたくない日があったり、上司に怒られた時に、不覚にも涙が出そうになったりすることはありませんか?
もしかするとそれは、うつ病のサインかもしれません。
朝早くから夜遅くまでの激務や、どんどん厳しくなるノルマ、更には出世レースのプレッシャーなど、銀行員はうつ病になりやすいリスクをたくさん抱えているのです。
銀行員が陥りやすいうつ病のセルフチェックや、適切なケアについてご紹介します。
何で銀行員はうつ病になりやすいのか?
うつ病は、一般的に、まじめで頑張りすぎてしまう人ほど、かかりやすい傾向にあると言われています。
銀行員は皆、仕事に一生懸命で、ノルマにも真剣に取り組みますし、昇進にも必死ですし、上司や家族からのプレッシャーや期待に応えるべく、休日も惜しまず働き詰めの人が多いのです。
ただ、このような状態が続くと、睡眠時間も奪われ、次第に心と身体のバランスが崩れてしまいます。
銀行員は常にミスは絶対に許されないという緊張感を持って仕事をしていますし、外国為替などは、1分1秒の遅れも許されないような時間との戦いの中で、自然とストレスが溜まってしまいます。
更に、本部の行員や事務を担当している女性行員は、朝早く出勤して夜遅くに退行するまで、一日中建物の中にいますから、日光に当たる機会がありません。
日光に当たらないと、セロトニンという興奮性の神経伝達物質が身体の中で作られず、うつ病になりやすいと言われています。
このように、様々な要因が重なることで、うつ病になる銀行員は多いのです。
うつ病セルフチェック表でかんたん診断
銀行員専用のうつ病セルフチェック表を作成してみました。
1~20の設問に対して、下記の点数を加算していってください。
- 全くない…0点
- 時々ある…1点
- よく、または常にある…2点
- 朝、出勤するのが辛い
- 食欲がなくなった
- 今まで楽しかった飲み会に行きたくなくなった
- 夜、眠れないことが多い
- 後輩のミスで、イライラしやすくなった
- 少し外訪したり、机に向かったりするだけで疲れてしまう
- 自分は銀行員に向いていないと思うようになった
- ノルマを達成しようとする意欲がなくなった
- 会議に集中できない
- 頭痛、下痢が増えた
- 最近、事務の初歩的なミスが増えた
- 上司に詰められることが増えた
- 期日までに書類を仕上げられるか、不安になることがある
- 仕事中、他のことを考えてしまう
- 銀行員として生きていく人生はつまらないと思う
- 通勤途中など、ふとした時に涙ぐんでしまう
- これまで簡単に出来ていた仕事の能率が悪くなった
- 会社での対人関係がうまくいかなくなってきた
- 身体が重く感じる
- 自分の趣味が楽しめなくなった
- 8点以下…うつ病の心配はほぼなし
- 9~17点…リフレッシュが必要
- 18~24点…うつ病になりやすい状態。要注意。
- 25点以上…うつ病の疑いあり
いかがでしたでしょうか?
あくまでもセルフチェックになりますので、少しでもうつかどうか不安に思うなら、心療内科か精神科を受診することをおすすめします。
うつ病が深刻になってしまうと、会社はもちろんのこと、病院に通う気力さえなくなってしまいますので、早めに自分を守ってあげることが大切です。
銀行員が「うつ病かも?」と思った時の適切なケアは?
うつ病になってしまった時に一番肝心なことは、病院を受診することです。
病院で話を聞いてもらったり、「この無気力さは病気からくるものだ」ということを知れるだけでも安心します。
銀行としての制度は整っていますから、きちんと病院で「うつ病」だという診断書を出してもらえれば「休職扱い」にしてもらうことが可能です。
休職中は「うつ病の為に休む」のではなく「体調不良の為」と、同僚には話してもらえるので、同僚に「あいつ鬱らしいよ」と余計な陰口を叩かれたりする心配は不要です。
また、休職しても銀行に復帰するのを考えただけで気分が落ち込むのであれば、退職や転職を考えるのも一つの方法です。
銀行で培った知識や経験を活かして活躍できる場所は、いくらでもあるので、なにも銀行員に固執する必要はありません。
銀行員におすすめのうつ病対策
銀行で働いている人が、うつ病にかかりにくくする為の対策を3つご紹介します。
1 日記をつける
銀行員は、ノルマや数字に追われ、常にプレッシャーがかかる状況で仕事をしています。
上司に詰められて、腹が立ったことや、悔しかったことを家族に愚痴るのは気が引けるという人は、殴り書きでも良いので、心の中の想いを紙に吐き出しましょう。
ノートに今の気持ちを書いて、心の中を整理するだけで、ストレスが発散できるので、翌日に持ち越さなくてすみます。
2 日光に当たることを心掛ける
日光に当たることで、体内のセロトニンを増やすことが出来ます。
朝、一駅前で降りて、散歩しながら支店に向かえば、日光も浴びることができますし、満員電車からも少しの時間解放されて一石二鳥です。
3 階段を使うなど、運動を心掛ける
運動をすることでもセロトニンが増やされ、うつ病の予防になります。
休日は自宅でゆっくりしたい!という人は、通勤の際やフロア移動の際に、意識して階段を使うなど、ちょっとした運動を心掛けましょう。