元銀行員が教える退職届・退職願の書き方

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銀行を退職する人は、初めて退職届を書くことになる人が、大半なのではないでしょうか。

そして、いざ書こうと思った時も、どうやって書くのだろう?用紙はどうするのだろう?などと、疑問は次々に湧いてくることと思います。

しかし、退職に関わることですから、マナー違反になるようなことはあってはなりません。

銀行を退職した経験をもつ筆者が、自身の体験談を交えつつ、退職届の書き方をお教えします。

銀行退職時の退職届・退職願の書き方を例文を用いて紹介します

≪退職願 例≫

退職願

このたび、一身上の都合により、来たる平成○年○月○日をもって、退職致したく、ここにお願い申し上げます。

平成○年○月○日

○○支店 ○○課 ○○○○(氏名) 印

株式会社○○○銀行 取締役頭取○○○様

以上

退職届は、既に上司との間で、口頭で退職を認められている時に最後に提出するものですが、退職願は、あくまでも退職をお願いするものなので、人事責任者が認めるまで撤回することも可能です。

退職願の場合も基本的な記載方法は退職届と変わりませんが、「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」と、上司に願い出る必要があります。

退職願は、給与などの待遇や処遇の改善を求めることを目的として使われることもありますが、認められてしまうと、本当に退職しなくてはならなくなってしまうので注意が必要です。

 

≪退職届 例≫

退職届

このたび、一身上の都合により、来たる平成○年○月○日をもって、退職いたします。

平成○年○月○日

○○支店 ○○課 ○○○○(氏名) 印

株式会社○○○銀行 取締役頭取○○○様

以上

退職届は、縦書きが基本とされているので、まずは一番右に「退職届」と記載します。

その後、退職する旨を伝える文章を書きますが、この時は、実際の理由はどうであれ、必ず「一身上の都合」と、理由を明記します。

次に、自分の所属名、氏名を記入し、その下に印鑑を押印します。

印鑑は、銀行員が日々の業務で使っているシャチハタのようなものでなく、朱肉をつけて押すタイプの印鑑である必要があります。

そして、最後に社名、頭取名を記入し、「以上」で締めくくります。

社名は、㈱などとは略さずに、正式名称で記載し、頭取のフルネームが不安であれば、ホームページ等で確認しましょう。

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退職届・退職願に関するマナーや疑問をまとめて紹介

退職届・退職願の提出時期はいつ?

世間一般的で考えると、退職届・退職願の提出時期としては、2,3カ月前がマナーとされています。

しかし、銀行員の場合は必ずしも、時期が決まっている訳ではありません。

実際、筆者が銀行を退職した際には、退職の1カ月前に退職届を提出しました。

何故かというと、退職の約1カ月前に、人事部から退職に関わる書類一式が行内のメール便で送付されてきて、その中に退職届のフォーマットが入っていたからです。

A4用紙の退職届には、既に必要事項は記載されており、退職事由と、退職日、氏名を書く箇所のみが空白になっていたので、そこを埋め、印鑑を押印するだけでした。

ちなみに、筆者の周りには、別の銀行を退職した知人が5人いるのですが、その中の4人は筆者と同じように、会社の所定の退職届に、退職事由、退職日、氏名を書いただけだったとのことです。

しかし、もう1人は、自分で退職届を作成したとのことでしたので、退職が決まったら、退職届はどうしたら良いのか、上司に確認することをおすすめします。

退職届・退職願は誰に提出する?

退職届・退職願は、自分の直属の上司に提出するのが一般的です。

特に銀行の場合は、それぞれの支店や、部署ごとに人事管理責任者が定められていますから、その上司に提出すると人事部に送付してもらえます。

もし、自分から直接、人事部に送付するような仕組みになっていたとしても、送付する前に一度、人事管理責任者に確認してもらうと安心です。

退職届・退職願は「手書き?」「パソコン出力?」

退職届・退職願は、手書きで作成することが一般的だとされており、用紙を自分で用意し、縦書きするのが原則です。

銀行を退職する場合も、上司から「パソコンで作るように」との指示がない場合には、手書き作成することになります。

しかし、先ほども申し上げたように、銀行員の場合は、人事部から退職届のフォーマットが送付されてくることがほとんどなので、結果的に実際は、パソコンで作成されたものに、退職日や氏名など、一部だけを手書きするパターンが多くなります。

退職届・退職願に向いている用紙・ペンとは?

退職届・退職願は、A4、もしくはB5サイズの白色の用紙に書くのが一般的ですが、銀行ではB5サイズの用紙は普段、あまり使われませんので、特に指示がなければA4サイズの用紙を用意しましょう。

罫線のありなしは、そこまでこだわる必要はありませんが、ない方が無難だとされているので、銀行内で広く使われている、A4のコピー用紙を使うことをおすすめします。

また、ペンは黒の万年筆かボールペンを使用するのがマナーです。

業務中、フリクションなどの消えるタイプのボールペンを使用する銀行員も増えてきていますが、当たり前ですが、そのようなペンは使用できません。

退職届・退職願はどう封筒に入れる?

退職届・退職願は、三つ折りにしたうえで、白い封筒に入れて提出します。

かしこまった書類ですから、銀行からお客さまに書類を送付する時に使うような、郵便番号の記入箇所がある茶封筒ではなく、白い無地の封筒を自分で用意しましょう。

A4用紙で書いた場合には、長形3号の封筒がちょうど良いサイズです。

封筒の表には、「退職届」もしくは「退職願」と縦書きで記載し、裏面の左下に、所属名と氏名を記載しましょう。

そして、用紙の下部3分の1を先に折り込み、上部3分の1が上に重なるようにしっかり折ったうえで、更に用紙の右上端が、封筒の上にくるように、封筒に封入します。

封筒は、元々ノリや両面テープがついているタイプのものであれば、封をしますが、そうでなければ、封はしなくても問題ありません。

この状態で、上司に提出するなり、人事部に送付すれば、手続き完了です。

ちなみに、筆者が退職届を提出した時は、「封筒に入れる必要もない」との指示でしたので、クリアファイルに入れた状態で、人事管理責任者に提出をしました。

上司からの指示がある場合には、それに従ってください。

⇒銀行を退職するまでの流れを詳しく解説

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