銀行員時代に感じていたストレス

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銀行員の毎日はストレスとの闘いだと言っても過言ではありません。

きついノルマや、上司からの叱責は毎日のしかかるものですし、他の一般企業では考えられないような風習や、古い企業体質のせいで、ストレスを抱えて辞めていく銀行員は沢山います。

社会に出て働くということは、もちろん楽な事ばかりではありませんが、銀行員にかかる心的負担は群を抜いています。

銀行員が直面する数々の精神的ストレスについてご紹介します。

銀行員時代のストレスを挙げてみた

詰めとトレースがストレスの根源

銀行員が常に考えているのは「目標という名のノルマ」であり、

  • 新規
  • マル保
  • NISA
  • カードローン

など、その数字達成の範囲は多岐に渡ります。

⇒銀行員に課せられるノルマ

銀行員がノルマと聞いて、同時に連想するのは「詰め」と「トレース」ですよね。

「詰め」は上司から怒られることを意味し、詰められることで、どんどんストレスが溜まります。

また「トレース」は、元々なぞり書きをするという意味の単語ですが、そこから転じて「このノルマ、どうなっている?」と、上司から重ねて状況を確認されることを表します。

ノルマ達成のための苦労はもちろんですが、この詰めとトレースこそ、銀行員にとってのストレスの根源となっているのです。

どんな時も年次(年功序列)が大原則

銀行の古い体質を実感する、一番のポイントが「年功序列」です。

行内の人同士で自己紹介をする時には、入行年次が欠かせませんし、年次が一つでも違えば、完全な上下関係が成立します。

これは、男性行員に限ったことではなく、女性行員も同様で、例えば、長期休暇を取って、課の人にお土産のお菓子を配る時にも、課長から順番に年次が上の人から席を回り「お休みを頂き、ありがとうございました」と言う必要があります。

また、朝ロッカーを出て、営業フロアで作業を始める時も、年次が重要になります。

一番年次の若い行員から順番に、仕事を始める習慣があるからです。

新入行員の頃、一番に営業フロアにいなくてはいけないのに、少し時間を遅れてしまうと、一つ上の先輩がもう営業フロアに来ていて、気まずい思いをしたことのある行員は少なくないはずです。

ここまで細かく年次を気にしなくてはいけないのは、ストレス以外の何ものでもありません。

⇒銀行の厳しい上下関係「先輩後輩はある意味、服従関係」

いかに責任を逃れるか?が大事な銀行員

誰も口には出しませんが、銀行員は「いかに責任を負わずに済むか?」を考えて仕事しています。

例えば、口座開設などの手続きをした時、必ず銀行員が印鑑を押さなくてはならないところがありますが、そこに一箇所押印をするだけで「裏面の個人情報の取り扱いをお客さまに説明した」ことになります。

その裏面には読む気にもなれない程細かい字で、個人情報をグループ会社と共有することなどが書かれていますが、実際には説明するのではなく、詳細が記載された紙を渡しているだけですし、該当箇所に印鑑さえ押してあれば、説明責任は果たしたことになるのです。

監査の時に印鑑が押されていないと指摘されてしまうので、注意されないよう「きちんと説明したかどうか?」ではなく「印鑑があるかどうか?」を重点的にチェックしているのです。

お客さま目線ではなく、自分の保身を考えて全て行動しているのです。

⇒私が銀行を辞めたいと思った理由

誰も責任を持たないので、部署をたらい回しにされることも

銀行員は手続きをする際、「これで大丈夫なのかな?」と不安に思う点があると、まずは「事務企画部」に電話で確認します。

そこで、回答が得られれば良いのですが、電話に出る人も銀行員なので、少しでも不安要素がある案件に関しては責任を取りたくないので「そういったことの確認はコンプライアンス部です」と言われるケースも珍しくありません。

そこで、コンプライアンス部に電話をかけると「それは法務部に…」などと、皆イレギュラーな案件に関しては責任を持ちたがらず、部署をたらい回しにされます。

上司から電話をかけてもらって、ようやく確認が取れることもしばしば。

その場合、手続きをした書類に「〇〇部〇〇様確認済」などと、自己判断で処理していないことを示しておくのですが、こうしておくと、後から監査で指摘された時に言い逃れすることが出来るのです。

手続きとして決まっていない事をする時には、責任もリスクも伴いますが、手続書に記載されていないことは、手続き出来ないのが原則です。

銀行員として働いていると、「市役所よりも役所っぽいね」と嫌みを言われることもある程ですが、手続きしてしまうと法令違反になるケースもあります。

このような状態こそ、銀行は融通が利かないと言われる原因で、業務をこなす上で銀行員の負担になっているのです。

休日出勤が当たり前になっている

休日出勤はどの企業でも珍しくはありませんが、銀行員の場合は仕事とは関係のない休日出勤があることもストレスの一つです。

最近では、それぞれの支店が地域との繋がりを重要視するようになってきていて、近隣のゴミ拾い活動や、商店街のお祭りなどへの参加が求められるのです。

しかもあくどいのが「任意」という名の強制参加になるので、もちろん無給ですし、更には参加人数を増やすため、支店長から、家族の参加を求められることもあり、せっかくの休日を家族とゆっくり過ごしてストレス発散という訳にもいかないのです。

更には、休日には接待ゴルフが入ることも珍しくなく、仕事のことを考えなくてすむ休日は、ほとんどないのが現実なのです。

飲み会を仕切る若手行員のストレス

銀行員の飲み会は、その雰囲気からお会計の方法まで、かなり独特で、特に若手行員にとってはストレスの原因となっています。

まず、歓送迎会などの飲み会の時は、一番若い行員がお店を予約するのですが、これが一苦労です。

飲み会の場で、うっかりお客さまのことを話してしまうといけないので、個室が最低条件ですし、一度使ったことのあるお店にすると、上司からブーイングが起こります。

そして、いざ歓送迎会が終了すると、若手行員がクレジットカードでお会計を済ませます。

若手行員のうちは、クレジットカードの限度額も低いので、皆、毎回ひやひやしながらカードをきります。

そして、次の日の朝までに「清算表」を作成して、配布しなくてはならないのです。

この「清算表」は、その歓送迎会に参加した人が「誰がいくら支払うのか?」を一覧にしたものなのですが、ただ合計金額を人数で割れば良いというものではありません。

支店長>副支店長>次長

と、役席や年次ごとに支払う金額に傾斜をつけて、請求する必要があるのです。

大体、500円刻みで傾斜を付けていくのですが、もちろん全員の役職や年次を覚えておかないといけませんし、絶対に失敗は出来ません。

支店長クラスが8000円くらいで少しずつ傾斜をつけ、新入行員は2000円くらいにすると、上手くまとまることが多く、その計算も段々上手くなっていくのが皮肉なところです。

そもそも若手行員が上司に対して、傾斜をつけた金額で請求するのですから、進んでやりたい仕事ではありません。

若手行員にとって飲み会は、ストレスが溜まる頭の痛いイベントでしかないのです。

休みが自由に取得できない

銀行で働いていると、好きな日にちに休みを取れることは、ほぼありません。

月初、5日、10日、20日、25日以降の月末は、繁忙日なので全員出勤が原則ですし、規定で取得しなくてはいけない休暇も、空いている日程の中から、年功序列で決めていきますから、若手行員が決める時には自動的に休暇が決まっています。

日々、仕事でストレスを溜めている分、休暇を使って発散させたいと思っても、休暇取得に関しても、そのシステムが若手の為には作られていないので「もう何でもいいよ」と諦めにも似た気持ちになってしまうのです。

行員時代を思い返しながら書いているだけでイライラしてきますが、銀行の古い体制や風習に悩まされている方はとても多いのです。

こんな状態で続けられるのは、ごく一部の銀行員だけでしょう。

銀行の離職率が高い傾向にあることから考えてもお分かり頂けるように、銀行の仕事はかなりきついです。

もちろん、どんな仕事も楽ではありませんが、銀行という空間は全ての人が長く働ける場所ではないことはたしかです。

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