銀行でのパート業務というのは、一般事務と比べて時給も高く、社会的ステータスが高いと思われがちですが、現実はそうではありません。
銀行でのパートを辞めたいと思っている女性はたくさんいるのです。
どのような理由で辞めたいと考えるのか？その背景や原因をご紹介します。
銀行のパートを辞めたい・・その悩みとは？
銀行のパートを辞めたいと思っている女性の多くが抱えている一番の悩みは「パートなのに、責任が重すぎる」ということです。
例えば、お客さまの申し出とは異なった手続きをしてしまった場合、直接お客さまに謝罪することはもちろん、長い反省文を書かされます。
そして「これ以降二度と同じミスを起こさない為には、どうしたら良いのか？」という、再発防止策を作成し、支店長が納得するまで、修正を重ねながら、提出しなければなりません。
もちろん、正社員だろうと非正規雇用だろうと、銀行員の仕事はお客様の大切なお金を扱う仕事なので、絶対にミスは許されるものではありませんが、「パートなのにどうしてここまでしなくてはいけないのか！？」と、憤りを感じているパートの女性はたくさんいるのです。
「同じお給料なら、銀行のパートを辞めて、スーパーのレジ打ちをした方が、緊張感もプレッシャーも少なくて良いわよね」と話して、実際に退職されていく方もいらっしゃったくらいなので、銀行業務がいかにストレスの溜まりやすい職業なのかが良くお分かりいただけるんじゃないでしょうか。
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銀行でパートとして働く女性たちの人間関係
銀行でパートをしている女性の内、元々行員として銀行で働いていた人がパートタイマーとして働いているのが半数、初めて銀行で働く女性が半数です。
元々行員として働かれていた方は、結婚して寿退社して主婦になったが、後々に子どもの手が離れてきて、社員としてではなく、パートとして復帰されている方も多数います。
元々銀行員として働いていた経験を持つ女性は、銀行の雰囲気や基本的なルールが身に付いているので、パートとして復帰されても割とすぐに馴染んで、そつなく仕事をこなせますが、問題なのは銀行で初めて働く女性です。
初めて銀行で働く女性達は、30代~40代中盤の中年の主婦が多いこともあって、銀行業務を覚える前に、まずはパソコンの基本的操作から覚えなくてはならなく、同じパートでも、銀行経験者と未経験者の間には、大きな壁が出来てきてしまっています。
銀行勤務経験のある女性は、未経験のパートに対して「え？そんなことも出来ないの？」「こんなこと一から覚えているの？」と、苛立ちを感じてしまい、行員同士の人間関係に亀裂が生じてしまうのです。
覚えることが多く、仕事についていけない未経験者のパートの女性は、その雰囲気を感じ取って、居心地の悪さを感じるようになり、それが、結果的にパートの女性達の人間関係を悪化させ、未経験者の女性は特に「銀行でのパートを辞めたい」と思うようになってしまうという背景があるのです。
銀行のパートを辞めたいけど、辞められない原因は？
銀行のパートをしている女性の中には、辞めたくても辞められない状況に置かれている人が多いのも事実です。
これは、パートの女性が支店の中でもかなり重要な役割を果たしていることが多い事が大いに関係しています。
女性行員は、結婚や出産を機に退職する人がいたり、他の支店に異動になる人もいたりするので、入行4.5年目の若い行員が中心となって支店の事務を回している一方、非正規雇用のパートの女性は、基本的にはずっと同じ支店で仕事をする事になるので、必然的にその支店の歴史や、支店特有の事務手続きに詳しくなり、次第に上席からも頼られるようになっていくのです。
このような状況になると簡単に「今月いっぱいで辞めたいと思っています」「辞めさせてください」と言いにくい状況になってしまい、実際は銀行のパートなんか辞めたいと思っているのに、簡単に辞められない状況を作られてしまっているのです。
ですが、辞めにくい状況を作らされているとはいえ、無理してまで働き続けるのは精神的にもあまり良くはありません。
同じ事務、会計業務であれば、銀行よりももっと精神的に楽で、働きやすい職場や仕事というのは世の中に山ほどあります。
仕事が与える影響というのは、自分自身の心や生活環境に多大な影響を及ぼすものですし、その影響というのは計り知れないパワーがあります。
もし、今の銀行の仕事が合わないと感じているなら、転職も考えた方が賢明なのかもしれませんね。
